誤った巻き爪処置「自分での爪切り」が最多
巻き爪になったら
「自分で爪を切る!」
「痛みはなくなるから、OK」
それは本当に正しいでしょうか?それは一時しのぎに過ぎず誤った処置方法かもしれませんよ。
切らない!痛くない!巻き爪矯正院では2018年11月にアンケート調査会社である東日本リサーチセンターに依頼し、仙台市内にお住まいの方1,000人を対象にアンケート調査を実施。巻き爪に関する興味深い結果が出ています。

“巻き爪”で「悩んだことがある」と回答した150人に、どのように対処したか?を尋ねたところ、(複数回答可のアンケートにて)最も多かった回答は
「自分で爪を切っている(切った)」74.0%
でした。
実に7割を超える方が、巻き爪に対して「自分で爪を切る」という方法で対処していることになります。
一方で、医療機関で対応したという方は30%回答。
– 外科で治療している(治療した):11.3%
– 皮膚科で治療している(治療した):8.0%
– 整形外科で治療している(治療した):6.7%
– 巻き爪専門のところで処置している(処置した):3.3%
– 形成外科で治療している(治療した):0.7%
そのような中
「どこで治せるかわからず、何もしていない」という方も12.7%の回答がありました。
この結果から見えてくるのは、巻き爪に悩む方の多くが
正しい相談先や対処方法がわからないまま、自分で爪を切って対応している
という現状です。
巻き爪になったら、なぜ爪を切りたくなるのか
巻き爪になると、爪の端が皮膚に当たり、痛みが出ることがあります。
すると多くの方は
「当たっている部分を切れば楽になる」
「食い込んでいる爪を取れば治る」
と考えます。
確かに、爪の角を切ると一時的に痛みが軽くなることがあります。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
—
自分で切る対処は“一時しのぎ”になりやすい
巻き爪は、爪の端だけが問題なのではありません。
巻き爪の背景には、
- 足指が正しく着地していない、使えていない
- 足の骨格が崩れている
- 足や爪にかかる圧力が偏っている
- 歩き方が変わっている
といった足の機能低下が関係していることがあります。
つまり、爪の角を切って痛みを逃がしても、
巻き爪になった根本原因が残っていれば、また同じように爪が巻いてしまう可能性があります。
そのため、自分で爪を切る対処は
痛みを一時的に減らすことはあっても、根本的な解決にはなりにくい
と考える必要があります。
深く切るほど悪化することもある
巻き爪で痛みがあると、つい爪の角を深く切りたくなります。
しかし、爪を深く切りすぎると、爪のバランスが崩れて、皮膚に陥入しやすく、形状変化しやすい状態になります。つまり、伸びてきた爪がさらに湾曲したり、皮膚に食い込みやすくなることがあります。
特に、
– 爪の端を斜めに深く切る
– 痛い部分だけをえぐるように切る
– 短く切りすぎる
といった切り方は注意が必要です。
巻き爪は「切れば治る」のではなく、
切り方によっては、かえって悪化しやすい状態を作ってしまうことがあります。
なぜ「専門のところで処置」が少ないのか
2018年の調査では、「巻き爪専門のところで処置している(処置した)」と回答した方は3.3%にとどまっています。
これは、巻き爪で悩んでいる方が少ないという意味ではありません。
むしろ、
巻き爪になったとき、どこに相談すればいいかわからない方が多い
ということを示していると考えられます。
巻き爪は、皮膚科、外科、整形外科、形成外科など医療機関で対応するケースもあります。
一方で、炎症や化膿が強くない段階では、巻き爪専門の施設で爪の状態管理や再発予防を考える選択肢もあります。
大切なのは、状態に応じて適切な相談先と対応する方法を選ぶことです。
病院へ行くべきケース
次のような場合は、まずは医療機関への相談を優先されると良いです。
- 強い炎症がある
- 化膿している
- 出血している、肉芽ができている
- 糖尿病である
- 血流障害を指摘されている
特に糖尿病の方は、足の小さな傷が重症化することがあります。
「少し痛いだけ」と自己判断せず、早めに医療機関へ相談することが大切です。
巻き爪専門施設で考えるべきこと
巻き爪専門の施設では、単に爪の形を見るだけではなく、
– なぜ巻いたのか
– 足指が使えているか
– 歩き方に問題がないか
– 再発しにくい状態にできるか
を考えることが重要です。
巻き爪は、爪だけの問題ではありません。
足の骨格、足指の機能、歩行、靴の選び方など、複数の要素が関係しています。
だからこそ、巻き爪は
「切って終わり」「治療して終わり」ではなく、「なぜ巻いたのか」を考えることも大切です。
巻き爪は我慢するものではありません
2018年の調査では、どこで治せるかわからず、何もしていない方もいました。
巻き爪は、軽いうちは我慢できることがあります。
しかし、放置すると
– 炎症
– 化膿
– 肉芽形成
– 歩き方の崩れ
– 足の機能低下
につながることがあります。
特に痛みをかばう歩き方が続くと、足指を使わなくなり、歩幅が小さくなり、転倒リスクにも関係する可能性があります。重篤な糖尿病の方で指の壊死が生じて、切断に至ることも珍しい話ではありません。
まとめ
東日本リサーチセンターの調査では、巻き爪で悩んだことがある方の74.0%が「自分で爪を切っている(切った)」と回答しました。
これは、多くの方が巻き爪に対して、自己流で対処している現状を示しています。
巻き爪先生こと寺建文博の書籍「巻き爪は切るな!」の題名の通り
巻き爪は爪を切れば治るとは限りません。自分で深く切ることで、一時的に痛みが軽くなることはあっても、根本原因が残れば再発、悪化することがあります。
巻き爪は、
自分で切って我慢するものではなく、早めに状態を確認するべき足からのサインです。
どこに相談すればいいかわからない方こそ、まずは気軽に専門の巻き爪矯正院へ足の状態を確認することから始められると良いのではないでしょうか。
監修・著者
寺建 文博(てらだて ふみひろ)
巻き爪矯正院グループ代表 通称:巻き爪先生
著書
『巻き爪は切るな!』(河出書房新社)
『図解 巻き爪は切るな!』(河出書房新社)
巻き爪を「爪の問題」ではなく
歩行機能のサインとして捉えるケアを提唱し、
全国で施術・指導・講演・出版活動を行っている。
【本コラム リファレンス 調査概要】
調査実施:東日本リサーチセンター
調査実施日:2018年11月
調査対象:仙台市内にお住まいの方
調査人数:1,000人
設問対象:“巻き爪”で悩んだことがあると回答した150人
調査内容:巻き爪で悩んだ際の対処方法









