【巻き爪先生解説】なぜ現代人に巻き爪が増えているのか

実は「足を使わない生活」が関係しています

「最近、巻き爪の人が増えている気がする」

実際にそのように感じている医療・フットケア関係者は少なくありません。

巻き爪は昔から存在していましたが、
近年では

  • 若い世代
  • 子供
  • デスクワーカー
  • 高齢者

まで、幅広い年代で見られるようになっています。

ではなぜ、現代人に巻き爪が増えているのでしょうか。

結論:「足を使わない生活」が増えている

巻き爪の背景には

現代人の生活様式の変化も大きく関係していると考えられます。

特に重要なのが

  • 歩行量低下
  • 足指機能低下
  • 足の骨格変化

です。

昔と比べて歩かなくなった現代人

現代では

  • 車移動
  • エレベーター
  • デスクワーク
  • リモートワーク

などが増えました。

その結果、

「歩く量」

そのものが減っています。

歩行量が減ると、足の筋肉や足指を使う機会も減少します。

足指を使わない人が増えている

本来、人は歩くときに

かかと

足裏

足指

という順番で体重移動を行います。

しかし現代人では

  • 指を使わない歩き方
  • 小さい歩幅
  • 浮き指

が非常に多く見られます。

すると

指に体重がかからない

爪を広げる力が減る

巻き爪になりやすくなる

という流れが起こります。

足にとって正しい歩行運動を妨げるハイヒールや革靴なども原因と言えます。

スマートフォンと姿勢の変化

近年増えているのが

スマホ姿勢です。

前かがみ姿勢になると
重心バランスが崩れやすくなります。

その結果、

  • 猫背姿勢
  • 小股歩行
  • すり足
  • 足指を使わない歩き方

になりやすくなります。

柔らかすぎる靴も影響することがある

現代では

「柔らかくて楽な靴」が増えています。

もちろん悪いわけではありませんが、
足指を使わなくても歩けてしまうため、

足本来の機能が低下することがあります。

また日本人ならではですが、

歩いた時に歩きやすいよりも、脱ぎ履きしやすい履き物を選んでしまうことも足にとって良くないのです。

子供にも増えている巻き爪

実は近年、子供の巻き爪も増えていると言われています。実際増えています。

背景には

  • 外遊び減少
  • 運動不足
  • 足指機能低下

などが考えられています。

これは単なる爪の問題ではなく、

現代人の足の使い方(足腰に関わる生活環境)そのものの変化とも言えるかもしれません。

足の骨格崩れも増えている

巻き爪の方では

  • 外反母趾
  • 扁平足
  • 開張足
  • 浮き指

などを伴うケースも多く見られます。

これらは

足の骨格的な崩れ、バランスの崩れです。

骨格が崩れると
足への負担、足腰への負担、膝・腰・首などの関節への負担が生じたり、

もちろん爪への圧力も偏りやすくなります。

足の機能低下と健康寿命

歩行機能が低下すると、

  • 歩幅低下
  • バランス低下
  • 転倒リスク増加

などにつながります。

さらに進行すると

サルコペニア(筋肉量減少症)
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)

にも関係してくる可能性があります。

つまり巻き爪は、

単なる爪の問題ではなく
「歩行機能低下のサイン」とも考えられるのです。足腰が弱ってきているよ!という大切なサインです。

巻き爪は“現代病”の一つかもしれない

現代人は便利になった一方で、

「足を使わなくなった」とも言えます。

その結果、

  • 足指機能低下
  • 歩行機能低下
  • 足の骨格崩れ

などが起こり、巻き爪が増えている可能性が高いと言えます。

当院の考え方

当院では巻き爪を

「爪だけの問題」とは考えていません。

  • 足指
  • 足の骨格
  • 歩き方
  • 履き物(靴下、ストッキング、靴)

を含めて考え、再発予防まで考えたケア指導も行っています。

まとめ

現代人に巻き爪が増えている背景には

  • 歩行量低下
  • 足指を使わない生活
  • スマホ姿勢
  • 足の骨格崩れ

などがさまざまな生活変化が関係していると考えられます。

患者さんの中には、

「ならば靴を履かずに素足で歩いたほうがいいのでは?」と聞いてくる方がいらっしゃいます。

残念ながら、外を歩けば人が歩きやすい柔らかい土の道路ではなく、現代ではアスファルトやコンクリートで覆われた車の通りやすい道に変わってしまいました。

素足ではかえって、大切な足や脚を痛めてしまう世の中になってしまったのです。ただ、悪いのは靴ではありません。

世の中が変わる中で、また年齢を重ねることで自分自身が変わる中でどのようなケアをするか?

「少し立ち止まって」考えてみると良いのではないでしょうか。

監修・著者
寺建 文博(てらだて ふみひろ)
巻き爪矯正院グループ代表 通称:巻き爪先生

著書
『巻き爪は切るな!』(河出書房新社)
『図解 巻き爪は切るな!』(河出書房新社)
巻き爪を「爪の問題」ではなく
歩行機能のサインとして捉えるケアを提唱し、
全国で施術・指導・講演・出版活動を行っている。

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