放置して様子を見るのは正解か
「そのうち治りますか?」
これは初診の患者さんからよく聞かれる質問です。
痛みが軽いと、様子を見ようと考える方も多いでしょう。
「放っておいたら治ったよ、だから大丈夫」という方もいます。
しかし結論から言うと――
巻き爪が自然に元へ戻ることは、ほとんどありません。
なぜ自然に治らないのか
そもそも爪が内側へ巻き始めるその背景には
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歩行時や立位の時に足の指が使われていない
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足底にかかる圧力の不均一
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足のアーチが崩れている
といった足の機能低下が存在します。
原因が残ったままでは、
自然に元の状態へ戻ることは難しいのです。

一時的に良くなることはある
炎症が落ち着くと
「治った」と感じることがあります。
しかしこれは
痛みが引いただけで
爪の形は変わっていない
状態です。
前述した「放っておいたら治ったよ、だから大丈夫」という方の足の指を見せてもらうと、巻き爪と言う形は改善をしていませんが、痛み自体がおさまっていると言う状態。言ってみれば、巻き爪の「寛解」状態といえます。
そして再び歩行負荷がかかったり、また巻き爪が進行したりすると
同じ場所が痛みます。それどころか痛みが増し、悪化することの方が可能性が高くなります。
放置するとどうなるか?
巻き爪を放置すると
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炎症の慢性化
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爪の肥厚
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歩行機能低下
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歩幅の減少
などへと進行することがあります。
足のトラブルは
歩行量の低下につながりやすく、
結果として体全体の活動量も減少します。QOLの低下につながってしまいます。
ではどうすれば良いのか
大切なのは
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爪の形を整えること(巻き爪を適切なアーチ状態に直す)
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足指が使える状態に戻すこと(足の骨格崩れに対してのアプローチ)
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再発しにくい足環境、歩行生活習慣を身につけること
この3つを考えることです。
巻き爪は“体からのサイン”
巻き爪は単なる爪のトラブルではありません。
「足腰(あしこし)にこれから問題がありますよ」
という体からのメッセージです。
または、今は病気や問題となっていなくても、このままだとこれから不調が起きるという「未病」のメッセージとも言えます。
自然に治るのを待つのではなく、
なぜ巻いたのかを理解することが巻き爪再発予防につながります。
またQOLを向上するために必要不可欠な健康的に歩き続けられる足腰作りにつながります。
まとめ
巻き爪は自然に元へ戻ることは少なく、巻き爪は悪化します。しかも、原因となる足の機能低下が続く限り再発します。
早めに正しいケアを行うことが、
歩行機能を守ることにつながります。
監修・コラム著者
寺建 文博(てらだて ふみひろ)
巻き爪矯正院グループ代表 通称:巻き爪先生
著書:『巻き爪は切るな!』(河出書房新社)
著書:『図解 巻き爪は切るな!』(河出書房新社)
図解 巻き爪は切るな!は一般の方にもわかりやすくQ&Aの解説、イラストや絵でわかりやすい内容です。
巻き爪を「爪の問題」ではなく
歩行機能のサインとして捉えるケアを提唱し、
全国で施術・指導・講演・出版活動を行っている。




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