ひざのスーパードクターと呼ばれる一宮西病院人工関節センター長 巽一郎先生の著書「死ぬまで歩けるからだの使い方 100年足腰」を読ませていただきました。
健康カテゴリーのベストセラー著書でずっと読もうと思ってましたが・・・拝読させていただくのが遅くなりお恥ずかしい限りですが。
行列ができるスーパードクター、膝人工関節の手術のプロ。
手術でしか治らないと諦めた患者さんの多くを切らずに治したそうです。
そう
膝の手術の専門家しかし、勧めるのは保存療法であり「手術」ではないのです。
巻き爪や陥入爪を専門とする我々ですが、
この本を目にしたときに巻き爪と多くの共通点があるなと感じました。
巻き爪も切るだけが改善方法ではない
そして、足腰・・・
死ぬまで健康で歩ける体にするという目標に強く共感しました。
原因があるから結果がある
巻き爪も膝の問題も同様、病気や不調になるのには必ず原因があるのです。
巻き爪のお悩みでいらっしゃる方の多くの方は膝のお悩みも多く、「人工膝関節の手術を今度受けるんだ」とか、既に手術をされたことがある方などが多く当院へもいらっしゃいます。言うまでもなく、膝は歩くのに必要な大切な関節です。歩き方が悪いので膝が痛くなりますし、膝が痛いとかばうようにして歩き方も悪くなります。非常に目立つ年配の方のO脚もまた歩き方に影響し、膝の痛みの原因、膝の軟骨の摩耗を著しくさせてしまうのです。
巻き爪や陥入爪の場合には、爪の切り方から足のアライメント異常(外反母趾、扁平足など)、また歩き方、体重が大きく関係しています。
「歳をとるから膝が悪くなる」「歳をとるから巻き爪になる」と言うのは間違った原因解釈でしょう。直接原因ではないはずなのです。
膝も巻き爪も、
共通点は「結果に至った・・・そこには何かの原因がある」ということです。
薬や手術だけに頼らない
そのような原因に対して、皆さんはどのように対応するでしょうか?
病院に行って先生に頼り切ってはいませんか?先生にならいいのですが、
薬や手術にだけ頼ってはいないでしょうか?
巻き爪患者さんの中にも薬や手術などに頼り、結果として出てきた痛みに対してだけ対処してしまい、原因には目を向けない方がまだまだ多いと感じています。
結果として、巻き爪を拗らせて、陥入爪の肉芽や出血、炎症が悪化して、ぶり返すなども多いですね。
自分の膝や爪の痛みで送られている体の不調の大切なメッセージを無視してしまっているのです。
原因がそのままであると再発、悪化、また他の傷病を引き起こすことさえあります。対症療法的な手術や薬でなく、根本的な対処方法の大切さを今一度考える必要があるなと感じます。
自分で健康を作る
根本的に薬や手術がダメだとか不要であるということではありません。治療の上で必要になる場面は多々あります。巻き爪矯正院でも巻き爪の矯正施術をおこなっています。
痛みが消えた、だから良くなったと対症療法だけで終わらせるのではなく、その痛みが出た原因をしっかりと理解して、改善していくことで本当の自分の健康を手にすることができるのでしょう。
現に、当院に来院した巻き爪患者さんの中には、あえて巻き爪矯正をすすめず、根本的な靴の見直し、履き方の見直しアドバイスを行い、それをご自身で実行いただいただけで巻き爪の痛みが改善する例もあります。
しっかりと膝の痛みの原因、巻き爪の原因と向き合うことが大事
薬にだけに頼らず自分の力で健康にならなければいけない時代なのです。寿命は昔よりどんどん長くなっています、医療で寿命が伸びても、健康でないのは辛いものですよね。健康寿命は自分で作っていく時代です。そして、明日の健康を作れるのは今なのです。
書籍 巻き爪は切るな!
「100年足腰」を拝読させていただいた中で巻き爪と共通するなぁと感じた部分だけに内容紹介はとどめさせていただきましたが、本コラムにて興味を持たれた方、変形性膝関節症、膝の痛みなどでお悩みの方はぜひ書籍「100年足腰」を購入して読んでみていただくとご理解が深まると思います。また、膝の痛みのお悩みの解消につながると思います。
また、巻き爪や陥入爪でお悩みの方はもちろん、またそうでない方も、別のアングルから足からの健康を考えるのであれば、ぜひ私の著書である河出書房新社「巻き爪は切るな!」も読んでいただけると幸いです。
皆様の死ぬまで歩ける足腰、健康寿命、QOLの向上を切に願っております。
切らない!痛くない!巻き爪矯正院 代表 寺建 文博