フットジェルネイルで巻き爪が悪化してしまう理由とは｜可愛いオシャレのデメリット！？

フットジェルネイルは手軽に色んなデザインを楽しむことが出来、一度でも経験したことがある人も多いかと思います。ネイルサロンでプロにやってもらう他、ご自宅でセルフで楽しめるのも人気の理由でしょう。

しかしながら、こういったご経験はありませんか？

・ネイルオフした爪が以前よりも湾曲している（巻き爪になっている）

・爪色が変色している

このようにジェルネイルでの実害も少なからず報告され、結果として当院へ巻き爪矯正に来院されるケースも珍しくありません。

今回はフットジェルネイルと巻き爪の関係性についてお伝えします。オシャレを長く安全に楽しむために是非知っておいていただきたい内容になっております。

ポリッシュネイルとジェルネイルの違いについて

ポリッシュネイルとは

ポリッシュネイルは別名「マニキュアネイル」や「カラーネイル」、「エナメルネイル」と呼ばれます。ドラックストアや100円ショップなどでも購入でき、除光液で簡単にオフすることが出来きるという手軽さから選ばれています。

ただ手軽さの一方でデメリットもあります。

マニキュアを塗りかえるときに使用するアセトン（除光液）には揮発性があり、使用すると元々爪にある水分までいっしょに蒸発させてしまいます。爪が乾燥することによって、欠けや割れに繋がります。

それにより巻き爪といった爪のトラブルに繋がりやすくなります。

ジェルネイルとは

ジェルネイルはアクリル系樹脂でできていています。少し厚みのあるジェルをUVライトやLEDライトを使って硬化して爪に装着します。

ポリッシュネイルと比べて持ちがよく、1か月以上とも言われます。厚みが出てムラが出来にくい為セルフネイル初心者の方でも挑戦しやすい点から選ばれています。

しかしながらジェルネイルにもデメリットがあります。

自爪との密着度を高めるために爪の表面を削る必要があり、過度に行えば爪を脆くさせる危険性があります。

また、オフする際に同様にアセトンの揮発効果を受け、爪が乾燥してトラブルの元となりやすいことが挙げられます。

ジェルネイルは巻き爪の原因

ジェルネイルを硬化させると、目にハッキリと認識できない程度ですがぎゅっと縮む様に固まります。すると爪が影響して巻き爪になる可能性があるのです。もちろん個人差があり、ずっとジェルネイルを愛用していて巻き爪にならない人もいます。一方で影響を受けやすい爪は、薄かったり、乾燥していたりします。

先ほどご紹介したデメリットと被っているのがお判りでしょうか。

特にネイルケアを繰り返している方の爪は、薄く乾燥もしていがちです。デメリットまで深く調べずに（または教えられずに）始めた結果、巻き爪などの爪トラブルになり、今後ネイルケアが楽しめなくなるのは困りものですよね。

また、1か月以上の長い間ジェルネイルをつけたままでいると巻き爪がどんどん進行していくことに気づかず、次第に痛みが出る場合もあります。やっとオフして久しぶりに自爪を見ると、始める前とガラッと見た目が違っていたなんてことも…。

痛みが出る他にも、グリーンネイルといった爪疾患の症状が現れることも珍しくありません。

爪とジェルネイルの微妙な隙間に緑膿菌という常在菌が繁殖し、爪が緑色に変色する症状です。この変色と独特な匂い程度の疾患ですが、オシャレを楽しむ方であれば尚更避けたいことだと思います。

そうならないように、次項で対処法を解説していきますから引き続きお読みください。

巻き爪などのトラブルから守るケアの仕方

ネイルケアとの付き合い方

とてもシンプルな発想ではありますが、ネイルケアをしている期間とやらない期間をしっかり区切って爪を休ませることが大切です。人の身体というのは自然治癒する機能が備わっています。多くの健康的トラブルは薬や手術などをせずとも本来は時間とともに改善に向かっていくものです。

ダメージを受けたところに、追い打ちをかけるようにダメージを積み重ねれば治癒のスピードが追い付くことができません。

ネイルケアを楽しんだ期間と同じかそれ以上爪を休ませながら、自然治癒を促し、永く楽しんでいただきたいと思います。

栄養素を見直す

爪が乾燥したり、割れたりしやすい場合はそもそも爪の栄養が足りずに修復が追い付かない場合があります。

よく爪は何でできているかと聞くと「カルシウム」と答える方が多い印象です。しかし爪は骨ではなく、皮膚の延長です。つまり必要な栄養は「たんぱく質」が正解です。

現代は良質なたんぱく質を摂取できるプロテインの種類が豊富で、味や素材など吟味すれば必ず好みに合うものに出会えるはずです。健康志向ブームの波も手伝って、鶏むね肉などのたんぱく質の含有量が多く、カロリーも抑えられた食品が手軽に入手できる世の中になりましたから、たんぱく質摂取の課題はクリアしやすいと思います。

ただし、栄養は満遍なく摂取することが理想なのは言わずもがな。しっかり食べ、水分補給も忘れずにしましょう。

キューティクルオイルを使う

キューティクルオイルは文字通りオイルなので、水分の蒸発を防ぎ乾燥予防の手助けをするアイテムです。硬い爪もこのオイルを染み込ませれば柔らかく柔軟な爪に生まれ変わらせることも可能です。

使い方は爪の表面に塗るのではなく、根元の甘皮部分に垂らすようなイメージです。甘皮の奥に爪を作る爪母という部位があり、ここにオイルが浸透すればこれから作られていく爪もよりよく生えてきます。